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第四章 61  宗教国メキアの堕落・混沌の時代への狼煙

Auteur: KAZUDONA
last update Dernière mise à jour: 2026-02-03 17:37:14

 今は自ら堕天神となった女神アーシェタボロス。カーズの神話の知識や記憶にある、悪魔公爵アスタロトとして伝えられる彼女の伝承は酷いものだ。大公爵の称号に40以上の悪霊軍団の頂点に立ちドラゴンの様な地獄の猛獣に乗った、毒蛇を右腕に巻き付けている天使の姿のイメージではあるが、吐く息は悪臭を放ち凶悪で有害と伝えられている。

 このアスタロトのルーツは途轍もなく古い。古代メソポタミアでのイナルナと呼ばれる豊穣の女神を起源として、バビロニアではそれに加え戦争、性愛や金星を司る女神イシュタルとなり、パレスチナに伝わるとアスタルテとその名を変えられる。このアスタルテがアスタロトの名の起源。その後、彼女への女神信仰は地中海を渡り、アスタルテは美の女神アフロディーテと称されるまでになった。

 しかしキリスト教誕生後、禁欲的なキリスト教徒から見たイシュタルは野蛮かつ奔放で不埒、淫乱そのものの存在であり、結果悪魔とみなされることになる。更に淫蕩への罰で身体を男性へと変えられる屈辱を与えられ、奈落の底へ落とされたとも言われる。この男性体はパレスチナの伝承にある戦神アシュタルとされる説も存在するが真偽は定かでは
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